深きよの 望月眺むる 事なかれ 絶へて愁ひも 心の空しき

最近のヒトは、美しいものに触れていない。

空の偉大さ、花の色、月の輝き、風の心地

それを知らずに、何を美しいと言う。

ブランド物の装飾品よりも、作られたインテリアの小物よりも

豪華なシャンデリアよりも、描いた何億もする絵画よりも

美しいものはもっと身近にあるのに。

自然と「美しい。」と息を呑めるものも、

他人と口を合わせて「綺麗だね。」なんて言わなくていい物も、

この世界には満ちあふれているのに。

何故、それに目を向けない。

何故、それをもっと知ろうとしない。

ヒトが造る物なんて、敵わない。

この地球が持っている、そして作り出す素晴らしい芸術を

もっと見てあげてください。

無機質でただ見せる為だけに造られたモノよりも、

沢山の命が作り出す芸術が私は好きです。

日々姿は変わってしまうけれど、

決して留めておく事の出来ない果無い美しさを

無駄にしないで。

ヒトだからこそ、それを美しいと思える。

それを心に留めておける。

ヒトは美しいものを「美しい。」と言える。

だからこそ、本当に美しいものを見てください。

わざわざ探す必要なんてありません。

本当の美しさは、周りに沢山ありますから。