久しぶり'fistados講座でございます。

今日は数字について学びましょう。

まずはX.O.R.システムでもお馴染み（？）、三までの数。
１　　bew（ビゥ）：baw（バウ）
２　　sete（セテ）：seta（セタ）
３　　tron（トローン）：tran（トラーン）

fistadosでの数は数を表すだけの表数詞と
物を数えるときの計数詞、
計算するときの算数詞があります。
日本語で言う「いち」と「ひとつ」の違いです。

上の表では左側が表数詞、右側が計数詞です。
算数詞は特殊文字を使うので載せられませんでした。
ちなみに０はありません。
どーしても使いたいときはnoes（ノエ：無い）を使います。

文頭に来るbewに限ってはelを使います。
「私が話す」という意味を持つ一人称代名詞。
スペイン語のelとは違うので気をつけてね。

計数詞は最後の母音をaに変えるだけです。
ただし、語尾につくaはáになります。
fistadosでは最後がaでは終わりません。
áは母音/a/に補助母音/e/を加えた発音で、
「あ」と言った直後にその息を軽く押し潰すように「ヱ」を発音します。
ここでは「ェ」を使って表現します。
アクセント記号ではないので注意。

では４以上を表してみます
４　　tronbew（トロンビゥ）：tronbaw（トロンバウ）
５　　tronsete（トロンセテ）：tronsetá（トロンセタェ）
６　　grawde（グラウデ）：grawdá（グラウダェ）
７　　grawdebew（グラウデビゥ）：grawdebaw（グラウデバウ）
８　　grawdesete（グラウデセテ）：grawdesetá（グラウデセタェ）
９　　bit（ビトゥ）：bat（バトゥ）
１０　bitbew（ビトゥビゥ）：bitbaw（ビトゥバウ）
１１　bitsete（ビトゥセテ）：bitsetá（ビトゥセタェ）
１２　radiá（ラーディアェ）：radá（ラダェ・ラーダェ）
１３　radiabew（ラディアビゥ）：radiabaw（ラディアバウ）
１４　radiasete（ラディアセテ）：adiasetá（ラディアセタェ）
１５　gueldé（グエルデ）：gueldá（グエルダェ）

fistadosでは三進法を取りますので、
基本整理数は３、６、９、１２、１５で、
これらを親数（しんすう）と言います。
この間４、５、７、８、１０、１１、１３、１４は
１、２の子数（しすう）を使い親数＋子数で表します。

計数詞にするとき親数は変わらず、子数のみが変化します。
また、親数と子数の間にハイフンを入れたりしますが、
繋げて書くのが正式。（fistadosにハイフンという概念は無いため）

親数は名前がついており、限りなく続いていきます。
これを覚えるのはめっぽう大変ということで、
１０倍　fet（フェトゥ）
１００倍　get（ゲトゥ）
１０００倍　set（セトゥ）
を使えば簡単。計数詞はありません。
英語訛りでフェット、ゲット、セットと言わないように。
たとえば fet grawdebew は70、get bit は90。
71は bew fet grawdebew、語順が逆になります。
fet grawde bew にしてしまうと710、
grawdebew fet bew にすると17になってしまうので要注意。
同じ数を繋げるときは tron grawdebew（7が3）と書く。

ただ、3^33を越えるとqes.規則に伴います。
祖数（そすう）と言います。
つまり語頭にqes.を加えてqes.tron（エストローン）のようになる。
3^33なんて大数はあまり使わないのでどうでもいいですが。

さて、以下の数字をfistadosで書いてみましょう。
１　8
２　44
３　61
４　121つ

答え（以下を反転）
１　grawdesete（グラウデセテ）
２　sete tronbew（セテ トロンビゥ）
３　bew fet grawde（ビゥ フェトゥ グラウデ）
４　bew get radá（ビゥ ゲトゥ ラダェ）または jank get baw（ジァン ゲトゥ バウ）
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'fistados講座第二弾

今更ながら'fistados講座第二弾、「'fistadosってなに？」。

'fistadosというのは、小説「Le Fistados」に出てくる仮想言語。

発音に関しては日本人にはやはり複雑です。
日本語なら「フィスタドス」と書いていいでしょう。
しかし、正しい発音は[f'píθtadóθ]。

「フィ」は「ピ/pi/」と「フィ/fi/」の間。
更に'fistadosは母音の後の/s/は英語のthの発音になるため、

[f'píθta;dóθ]

と発音するのが正しいんです。
アクセントは/fi/と/do/の部分の二ヶ所にあります。

日本語訳は特に考えていませんが、作中では「神界語」と訳しています。
原義は「神から賜ったもの」という意味で、「fista（神）」が語源。
名詞なので「'（‘）」を頭に打ちます。




最初に覚えるべきはやはり挨拶。
'fistadosでは全て一言で言えます。

おはようございます
arts [alts]　アルトゥス

こんにちは・こんばんは
arts / asts [álts]/[áθts]　アールトゥス・アーストゥス

初めまして
abós [ábouθ]　アーボゥス

さようなら
acós [ac'óuθ]　アクオゥス

おやすみなさい
ádies [áudieθ]　アーディエス

ありがとうございます
avortas [avóltaθ]　アヴォールタス
・最上級はavortós [avóltouθ]　アヴォールトゥス→Thank you very muchみたいな。



おはようのartsはアクセントがないので注意。
こんにちはのartsがよく使います。


'fistadosの特徴は、同系の単語は頭文字が同じである事です。
これら同系同士の纏まりを「属（ぞく）」と呼び、「a」は「心属」と言います。

'fistadosでは母音の後のsはよく使いますので、重要になってきます。
ちなみに子音の後のsは/th/になりません。

単語の母音の上に付いている「'」はアクセントではありません。
この説明はまた次回に。

'fistados講座だよ

「Happy Birthday to You」は世界で最も歌われている歌。
では、'fisotadosではどう歌うの？
・・・という企画を勝手に考案。

'fistadosが気になっちゃってる方はご一読。


「l'el disso sete」("Happy Birthday to You" 'fistadosバージョン)

 el disso sete; el disso sete;
 el disso di ‘XXX; el disso sete:

    エル ディソ セテ、エル ディソ セテ
    エル ディソ ディ ‘XXX、エル ディソ セテ


となります。

単語
「el」＝「私が言う」
「disso」＝「（祝う）」
「sete」＝「あなた」
「di」＝「〜のために」


「disso」だけでいいの？と思われそうですが、
これだけで「誕生日おめでとう」の意味になります。（意味は状況によって変わる）
/s/が二つありますが、英語式に「ディッソ」と発音しないように注意。

'fistadosでは頭文字などを大文字にする概念が無いので、
文頭や名前の一文字目を大文字にする必要はありません。
名前（固有名詞）の前には右上払いの「‘（リバースアポストロフィー）」が必要です。

覚えておきたい方は覚えておきましょう。（特にこの歌が好きなら）


あ、そうだ。
実は十郎右衛門と鉦成の誕生日って一緒だって知ってました？
どちらも二月二十六日なんですよ！
el disso sete♪

キャプテンフック（骸骨の）。