武士の戯言-Bushi no zaregoto- 「善く士たる者は武ならず」 忍者ブログ
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善く士たる者は武ならず
善く戦ふ者は怒らず
善く敵に勝つ者は与にせず
善く人を用ひうる者はこれが下となる
是を不争の徳と謂ひ
是を人の力を用ひうと謂ひ
是を天下に配すと謂ふ
古の極なり


(勝手訳)
有能な武士というものは、武に頼るような事はしない。
知をもって戦う者は、むやみに怒鳴るような事はしない。
常に戦いに勝てる者は敵と馴れ合うような事はしない。
人を好き勝手に使う者は、いつか蔑まれる。
このことを「争わぬ徳」といい、
このことを「人としての力を使う」といい、
このことを「天下を治める」という。
これが昔からの鉄則なのである。




善く士たる者は武ならず」というのは鉦成の座右の銘でありますが、
これは老子道徳経から出展したものです。
武蔵異聞」などを見ると、
鉦成は常にこの通りに行動している事が分かると思います。
力はあるけど、それを無闇に使うような事はしないし、
常に先を読んで未然に不和を防いでいる。
まさに今の社会に必要なものだと思います。
日本では馴染みが薄い老子道徳経ですが、結構現代人には刺激が強いです。

老子は数千年も前に、日本のこんな事情を
ずばりと見抜いていた訳ですね。


中学の時に老子道徳経を読んでかなりショッキングして、
論語なんて息苦しいものなど読む気もしませんでした。
一時期読んだんですが、つまらない
ショックもなく、ただの人生相談の雑談集ですね。
老子は孔子に会ったとき、「子の驕気と多欲と態色と淫志とを去れ。是れ皆、子の身に益なし。」と言い放ったそうです。
つまるところ、「あなたのその己惚れと自己中な言動と野望を捨てなさい。その見せかけの行動と野心はあなたの為にはならないと思うべきだ。」ということ。
孔子をも叱り飛ばす老子って一体何者だったんだw

時々、こんな大胆な老子の言葉を紹介したいと思います。


ちなみに私の座右の銘は「五色は人の目を盲ならしむ
つまり、贅沢なものに惑わされるなということ。

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