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武蔵異聞後篇に不自然に出てくる陰陽師。本名は道方寛心(みちかたかんしん)。
陰陽師としては准尊の地位を保持する、名魂呪術を得意とする。
その物の名を知ることで、あらゆる事を読み操る術。要は「氏読み」。
陰陽師としては准尊の地位を保持する、名魂呪術を得意とする。
その物の名を知ることで、あらゆる事を読み操る術。要は「氏読み」。
名は"其れ"を縛り、名を知る事とは"其れ"を戒する事なり。此れ即ち「忌み名」と論す。
「ゲド戦記」や「陰陽師」などにもこういったものが出てきますが、
本名(諱)とは"それ"が何であるかを定めるもの。
例えば、どこかから音が聞こえていたとします。
もし”それ”が「音楽」だと言われれば心地良く感じ、
逆に"それ"が「雑音」だと言われれば煩わしく感じます。
これって、実態はただの「音」なのに、
「音楽」か「雑音」かと言われるだけでそう感じてしまいますよね。
これが「名」による「縛り」です。
早い話が、「××さん!」と言われて振り返れば、
その人は「××」という名で縛られている事になります。
違う人の名前では振り返りませんよね?
黙ってほしい時に「しー!!」というのも言葉の呪縛。
昔の人は、諱を知られる事で誰かから呪を掛けられないようにしていたのです。
妖怪などは真っ先に本名を訊いてきますが、これは本名を知ることで人を操ろうとするためです。
渾名(あだな)、字(あざな)というのは、諱の代わりにつけられたもの。
ただし、命名と本名は別物です。
陰陽道とは悪い事に使えば、それだけ強力な勢力になるのです。
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